
この本、横川にあるすてきな古書店「金澤20世紀書房」さんで購入しました。
小説『橋のない川』は 恥ずかしながら読んだことはないけれど、映画は見ましたよ。高校生の時 学校の先生が上映運動(上映阻止運動じゃないよ!!)をしていて、放課後に、木造の武道館(その当時の高校には まだそういうのが残っていたんだね)に集められて、見たことがあります。モノクロ映画の決して愉快な映画ではないけれど、言いたいことは高校生なりにわかったつもりでした。
この本は、実娘の増田れい子(元毎日新聞記者)が、母に わずか2日間でインタビューしたものを本にしたものです。住井すゑの一貫した92年の人生が綴られていて、読後感は心地よいです。(住井氏はこのインタビューの2年半後、95歳で没)
「一貫したもの」とは、「差別と天皇制への容赦なき批判」ってことでしょうか。「日本国憲法の全条項を守る」という立場の僕らは、象徴天皇制も肯定的にとらえ、東日本大震災被災地への天皇の見舞いも「共感を覚える」というコメントになるわけですが、象徴天皇制自体も、この国の差別構造と表裏一体と考える人も、もちろんいるだろうね。
いずれにしても、自分も80歳や90歳になったとき、これくらいのパワーを発揮していたいもんです。