
最近、いろんな意味で話題になっていた本です。著者の二人は いまさら説明する必要のない著名人です。特に、辻井さんは、憲法擁護の立場で、9条の会などで各地で講演してたし、僕も聴きに行ったことある。
でもまあ、そういうことも含め、これまでの二人の言動を 支持する人も 支持しない人も ともに多いだろうね。
この本の内容は 以下の章建てになっています。
第1章 3・11以後の言葉
第2章 共産党という経験
第3章 日本と中国
第4章 丸山真男と「ならず者」
第5章 新たな結合へ
僕が読んだ第1印象は、これは辻井さんの「遺言」だな ということです。この世代の人は、思想的にも様々な紆余曲折を経た人が少なくないけど、(だって激しい時代だったからね)、今,この時期に、心の奥底に残渣の様にこびりついているものを、全部吐き出したかったんだろうね。そう思うようになったきっかけは もちろん3.11。
それをもって「しょせん辻井喬ってそういう人物だったんだ」と思う人も少なくないだろうし、逆に、文学者らしい自己に対する誠実さを 評価する人もあるだろう。
いずれにしても、一つ言えることは、現物を読まないで 批判することだけは 避けたいね。